12月10日 モランボン楽団が北京入り。
朝鮮中央通信は同日、金正恩氏が平川(ピョンチョン)革命史跡地を現地指導した際、「水素爆弾を保有」と述べたと伝える。中国外務省スポークスマンは即座に「朝鮮半島の情勢は敏感な状況にあり、関係国は緊張緩和に役立つ行為をするように望む」と牽制した。

12月12日 モランボン楽団が北京公演を突如取り消して帰国。

12月29日 金養健(キム・ヤンゴン)統一戦線部長が急死。

2016年
1月6日 核実験実施。中国に事前通告なし説あり。

2月2日 中国の武大偉氏の訪朝当日に「ロケット」発射日を予告

2月7日 「ロケット」を発射

昨年末までの動きは、今年5月に開催を予定される第7回労働党大会までに金正恩氏の訪中を含めた高位級の交流を復元させ、朝中関係を修復に向かわせる流れが始まったと思われていたが、12月12日のモランボン楽団の公演「ドタキャン」で一変してしまったように見える。

金正恩政権の中国への反発の理由は何だったか? 韓国政府関係者は筆者の取材に次のように理由を述べた。
「習近平政権が核実験の停止を金正恩訪中の条件として提示して譲らなかったことと、北朝鮮側が、党大会に向けて要請した大規模支援に色よい返事がなかったからだと見ている」
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