
◆ドローン製造拠点とロシア軍「ヴァンダル」解析
ドローンは戦争の形を大きく変えた。わずか数百ドルの小型自爆機が、車両や塹壕を正確に狙い、破壊する。熾烈さを増すドローン戦のなか、無線誘導を遮断する妨害装置(ジャマー)が導入された。だが、新たに出現した光ファイバーケーブル有線式ドローンは、ジャマーでは阻止できず、大きな脅威となっている。ウクライナ軍のドローン部隊拠点を取材した。全4回 1/4(取材・写真:・玉本英子)

◆戦場変えたドローン
東部ドネツク州に展開するウクライナ軍・第24独立機械化旅団は、ロシア軍との最前線で激しい戦闘を続ける。旅団の「攻撃無人機中隊」の拠点に入った。棚や作業机に積み上げられたFPVドローン機体や弾頭、バッテリー、そして工具の数々。そこは殺人兵器の製造現場というより、まるでミニ四駆の製作工房のようだ。


「これが我々が使う無線式自爆ドローン。機体の下部に弾頭、上部にバッテリーを取り付けて標的めがけて突っ込む。そして、無線モジュールの代わりに、このケーブルタンクを取り付けたのが、新型の有線式だ。タンクの中のスプールに光ファイバーケーブルが15km、コイル状にみっちり巻いてある。つまり15km先まで飛べるということだ」
50センチほどの大きさの機体を見せてくれたのは、無人機中隊のリース操縦士(33)。
キーウのベンチャー企業の金融部門のマネージャーだったが、侵攻直後に志願して入隊。当初は歩兵部隊のRPG対戦車砲担当で、のちに攻撃無人機中隊に配属された。操縦任務に加え、開発と運用を担当している。

























