横田基地に着陸しようとする米軍のC130輸送機(2018年撮影・吉田敏浩)

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◆日米地位協定の不平等性

米軍のパラシュート降下訓練では、兵員は横田基地内に降りるのだが、異常が生じて誘導傘〔ゆうどうさん〕などパラシュートの一部を切り離し、それが基地外に落下する事故も起きている。

2018年4月10日、パラシュートの一部が、横田基地の北西約500メートルの羽村市立羽村第三中学校のテニスコートに落下した。

各種報道によると、当日、高度約3800メートルを飛行中のC130輸送機から、米軍兵士8名が降下し、そのうち1名のパラシュートに異常が生じたため、パラシュートの一部を切り離す措置をとった。

その結果、幅約3メートルのパラシュート状の誘導傘が風に流され、羽村第三中学校に落下した。
兵士は無事に予備パラシュートで基地内に降りた。

「人身事故にまでならなくて幸いでしたが、一歩まちがえば大変なことになっていました。そもそもパラシュートによる人員降下や物資投下は、人口密集地の上空でするような訓練ではありません。C130輸送機やオスプレイなどの旋回飛行訓練も同様です。こうした訓練は、アメリカ本国では人家のない広大な基地・演習場の中でやっています」

市民団体「横田基地の撤去を求める西多摩の会」代表、高橋美枝子さんは憤りをこめてそう語る。

横田基地がある東京都福生市、羽村市、瑞穂町、武蔵村山市、立川市、昭島市の5市1町だけでも、総人口は51万人を超え、総世帯数は約24万に上る。

住宅が建ち並ぶ人口密集地帯だ。
基地の滑走路の中心から半径3キロの圏内には、小学校・中学校・高校が合わせて34校もある。

この事故を受けて地元の羽村市は在日米軍と防衛省に抗議し、事故の原因究明と訓練の中止を求めた。

しかし、米軍は横田基地の全てのパラシュートに異常はないと確認できたとして、事故からわずか2日後に訓練を再開した。
事故の原因究明よりも訓練を優先させる米軍のいつもどおりの対応である。
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