◆職場持たない世帯は配給なし

問題なのは、職場を持たない人たちだ。家庭の主婦で、主に商行為で生計を立てている世帯、退職者世帯などには、今回も石炭配給はなく、市場で買わなければならない。

「それでも市場の石炭価格は下がっている。昨年末まで1トン当たり200中国元だったのが170元になった。配給をもらえる企業が現金を作るために市場に販売して安くなった。その『卸値』は130~140元だ」
※10元は約180円

石炭と並んで住民にとって重要な燃料は薪だ。しかし、山林保護を重視する金正恩政権は、薪用の原木伐採を厳禁し、山と往来する道で検問を強化しており、市場で販売されているのは雑灌木や枯れ枝などが多く、熱量の多い生木は高騰しているという。

北朝鮮冬は長い。4月後半まで暖房の必要な日が続く。(カン・ジウォン

※アジアプレスでは中国の携帯電話を北朝鮮に搬入して連絡を取り合っている。

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