路上の壁には、退避シェルターがある場所を矢印で示している。集合住宅の地下シェルターだが、緊急時は住居の住人以外も駆け込むことができる。(2022年8月・オデーサ:撮影・玉本英子)

 

旧ソ連時代の古い集合住宅には、核戦争を想定した地下シェルターが設置されているものも。この住宅は地下の鉄の扉を開けるとコンクリートで囲まれた一角があった。防空警報が出ると、住民が避難できるようになっている。(2022年8月・オデーサ:撮影・玉本英子)

 

うしろにあるのは古い空気ベンチレーターで、手回し式の取っ手がついていた。冷戦時代の「遺物」というような外観。住民は今でも使えるかどうかわからないとのこと。(2022年8月・オデーサ:撮影・坂本卓)

 

冷戦時代に作られた古い集合住宅地下のシェルターは、薄暗くて埃っぽく、配電ボックスも時代を感じさせた。ただ、そのわきにはWi-Fi機器が設置されていて、住民は避難中もネット通信ができるようになっていた。(2022年8月・オデーサ:撮影・玉本英子)

 

旧ソ連の構成国だったウクライナ。冷戦が終結し、シェルターなど不要になったはずだったが、いまロシア軍の攻撃にさらされている。かつて作られた地下シェルターがこんな形で使われるようになった悲しい現実がある。(2022年8月・オデーサ:撮影・玉本英子)

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<ウクライナ・写真報告>市民と退避シェルター(2) につづく >>>

 

 

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