「質問させろ」「これは洗脳説明会か」市の説明会では怒号が飛んだ。写真は橋下市長の説明の後、挙手して質問しようとする男性。 4月18日生野区民センター 撮影栗原佳子

「質問させろ」「これは洗脳説明会か」市の説明会では怒号が飛んだ。写真は橋下市長の説明の後、挙手して質問しようとする男性。 4月18日生野区民センター 撮影栗原佳子

◆ そもそも都になれない「都構想」

R:そもそも、今回の住民投票で「大阪都」になると思っている人が多いと思うんですけど、これは、大阪市を解体するだけで、「大阪都」にはならないですよね。

藤井:名前は、「大阪都」にはなりません。あまりにも誤解がひどいので、高市早苗大臣がブログに「大阪都になり ません」と書いています。ランニングコストは確実にかかるけれども、それを上回るだけのメリットがあるかどうか。メリットがあると言っている人は学者の中 ではごく一部なんですよ。

R:最初4000億円浮くと言って、よく聞いたら1億円しか浮かないわけですね。

藤井:大阪市の大都市局が計算した推計票を見てみて語っているのです。デマ流しているわけでもなんでもありません。

R:普通に考えたら、五つに分割したら五つの特別区役所作らないといけませんよね。それだけでも、物凄いお金がかかる

藤井:それが、600億円などですね。

R:大阪市も含めて今自治体ってお金がないじゃないですか。こんな財政ピンチな時にそんなことしたら自殺行為じゃないですか。

藤井:そうです。だから僕はこの特別区設置協定書は論外だと思います。議論する必要もない。見ただけでこんなの ダメに決まっていると僕は思います。それで、これあまりにもおかしい、危ないという意見があったら是非僕に教えてください、記者会見しましょうと学者に呼 びかけたんです。何人来たと思いますか?

R:15人くらいですか?

藤井:80人集まったんですよ、4日間で。政治家の中には必要だと言っている方が一部おられますけど、学者からみたら論外中の論外ですよ。
(注 4月27日に藤井聡さんが呼びかけた「都構想のリスクを考える記者会見」には、約1週間で、学者126人が賛同し、そのうち105人から学者としての所見も届いたという)

※音声をラジオフォーラムでお聞きになれます。

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