国際ニュースで「核問題」が取り上げられるとき、それは安全保障上の脅威、非難の対象として報じられるが、日本の原子力開発は安全保障問題とは無縁である かのように論じられてきた。今回はこうした視点を踏まえ、「原発と日本国憲法」について元京都大学原子炉実験所・助教の小出裕章さんに聞いた。(ラジオフォーラム)

ラジオフォーラムの収録で語る小出裕章さん
ラジオフォーラムの収録で語る小出裕章さん

◆日本なら「ロケット」、北朝鮮なら「ミサイル」

R:小出さんは2015年3月に京都大学を退官された後、関西大学で4度教壇に立たれました。その中で、「nuclearの訳を原子力と核というふうに使い分けしている」という話をされましたね。

小出:朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)やイランがnuclear developmentをする時には「核開発」と表現し、とても悪いことをやろうとしているとか、制裁を加えなければいけないというように日本の政府は主 張し、マスコミも一貫してそのように報道してきました。でも、逆に日本がnuclear development、つまり原子力発電などをやる場合には「原子力開発」と訳します。それは文明国として素晴らしいことなのであって、「これからもど んどんやっていきます」というように政府が言い、そしてマスコミがそのように報道してきました。日本人のほとんどの方が騙されてきたという歴史でした。

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