◆「市民監視の法律いらない」という抗議の声

国家情報会議設置法案は今年4月2日に衆議院で審議が始まり、早くも4月23日には衆議院本会議で、自民党、維新の会、中道改革連合、国民民主党、参政党、チームみらいなどの賛成多数で可決された。反対は共産党、れいわ新選組、減税日本・ゆうこく連合の計6名だけだった。衆議院で議席の大多数を占める与党、自民・維新の数の力を背景に可決されたのである。

審議の舞台は参議院に移り、5月8日の本会議から審議入りした。衆参両院の審議を通じて、同法案の問題点、市民監視・情報収集の強化とプライバシー侵害、表現の自由など人権の侵害、戦争体制づくりにつながる危うさが、次々と浮かび上がった。

にもかかわらず、「熟議の府」とはうわべだけで、参議院も与党ペースのスピード審議で5月26日の午後4時半頃、内閣委員会で採決が強行された。賛否の別は前出の本会議のそれとほぼ同じだった。

国家情報会議設置法案が参議院内閣委員会で可決された日の国会議事堂(2026年5月26日撮影)

その頃、国会そばの衆参両院の議員会館前の歩道には、およそ300人の市民有志らが立ち並び、「市民総監視の国家情報局法案反対」、「『スパイ』を口実に『自由』を監視するな!」、「誰が『スパイ』か、誰が決めるの?!」「表現の自由、思想及び良心の自由。内閣、国会は憲法を守れ」などのプラカードを掲げ、「スパイ防止法」・国家情報会議設置法反対の抗議行動をおこなっていた。

呼びかけ団体は、経済安保法に異議ありキャンペーン、秘密保護法対策弁護団、「秘密保護法」廃止へ!実行委員会、改憲問題対策法律家六団体連絡会、憲法9条壊すな!実行委員会、日本マスコミ文化情報労組会議(MIC)の計6団体。 

法案の採決強行が伝わると、参加者たちは国会議事堂に向かって、「採決強行許さない」、「市民監視の法律いらない」、「自由を奪う法律いらない」、「戦争準備の法律いらない」、「監視社会、絶対反対」といった憤りの声を合わせてコールを繰り返した。

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