シリア北東部ハサカ県の草原地帯にはいくつもの油田がある。アサド政権の支配が及ばなくなってからは、クルド組織、人民防衛隊(YPG)が掘削施設の多くを接収し、管理下に置いた。操業は停止したままだった。(ハサカ県北部3月下旬撮影:玉本英子)

 

シリア北東部から西に向かって車を走らせる。
澄んだ青空とのどかな草原地帯に、ここが戦闘地域だとは想像できない。
クルド人、アラブ人が混住するハサカ県では、クルド人の人民防衛隊(YPG)、自由シリア軍、シリア政府軍が地域を分断するように支配を続けている。軍事バランスは情勢によって変わり、勢力間の衝突で毎日のように死傷者が出ている。だが、地元記者でさえ地域を移動できないため、多くは報道されていない。
幹線道路では各勢力ごとにいくつもの検問所があり、自動小銃で武装した検問兵が侵入者に眼を光らせる。私は地元住民の協力を得ながら、県最大の街カミシュリ市に入った。
【シリア・ハサカ県 玉本英子】

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